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結城義広ニューアルバム "GRUNGE SOUL" 撮影ウラ話(中編)

こんにちは。一週間ぶりのご無沙汰です。

トイカメラ・フィルムカメラの写真展 PHYSICAL GRAFFITI 代表のJulesです。(ジュールと読みます)

今週も先週に続きまして、私が写真とアートワークを担当させていただきました、12月20日リリースの結城義広さんのニューアルバム "GRUNGE SOUL" の撮影ウラ話をお届けします。

本日は中編です。やっぱり長くなりました。笑(前編はこちら

さて、前回初期フェーズでどのようなイメージのものを構築するか、、というようなお話をさせていただきました。

次のフェーズはツール(道具)をどうするか、そのツールを使ってどのように作品を表現するかを考えました。

私はフィルムカメラが好きです。フィルムが吐き出す絵とそのプロセスが好きです。極論を言ってしまえば、デジタルカメラが吐き出す絵もプロセスも好きではありません。

しかし、お仕事として写真やアートワークを受ける以上は、そこにはクライアントがあり、クライアントには予算があり、納期の問題があります。

一部の予算をふんだんに使えるようなアーティストでない限りは、限られた予算と時間の中で出来得る最大限のアウトプットを作らねばなりません。

そのため、今回は当初からデジタルで行こうと考えました。

ただし、デジタルカメラで撮影し "Lightroom" や "Photoshop" の上だけで加工を行い、作品を完成させるようなプロセスだけにはしたくない。

それならば私が写真を撮る必要はありません。他の誰かでもいい。

"analog lover" な私だから表現出来る唯一のものを作りたいと考えました。こだわりです。

私が大好き過ぎて名前まで拝借している "The Strokes"(voのJulian Casablancasからお名前拝借)はスネアの音のエフェクトにスーパーマーケットのビニール袋を被せて曲を録音したり、最近だと "ピコ太郎" が "PPAP" のカウベルの音に40年近くも前の伝説の名機 "Roland TR-808" を使っていたり(現在はDAWのプリセットに入っている)、全てがデスクトップ上(デジタル)で完結出来る中、やはりどこかにアナログ(的)なプロセスを盛り込むことで生まれてくる作品が好きですし、私自身の作品もそうでありたい。

絶対に変わらない根っこの部分ですね。

今回はこのこだわりの部分を"DAD" (デジタル[機材選択]→アナログ[撮影手法]→デジタル[デザイン])とすることにしました。作品作りのプロセスのインプットの部分をアナログにしたわけです。

具体的には、今回の作品群はこの記事の写真のように光が入るエフェクトを多く取り入れていますが、これは後から付け足したものではありません。全て撮影中に "こうなるように" アナログなテクニックを取り入れ撮影を行なっています。

ヒントだけ申しますと "セロファン" と "ロケーション" とだけ。笑

みなさんも子供の頃に工作とかで使ったことがあると思いますが、赤や青や緑のセロファンあるじゃないですか。アレです。

今回のロケーションをWEBでチェックしていた時に「いけるかな?」と閃いたわけです。

ご興味あれば是非、お試しいただければと思います。

ということで、今回も長くなりましたので次回に続きます。

引き続き懲りずにお付き合いいただけますと幸いです。

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